土曜日の日没から日曜の明け方まで仲良しさんと4人でヤンバルに
生き物探索にでかけてきました(^^)
約2名がみたかった子は小雨降る中、こんな姿で・・・・・。
あっ!ヤンバルクイナがいる!
なんで路面に座ってるの??
最初はうずくまってた。
でも車のライトで逃げようともがいてこんな形に。
車から降りると何者かが藪の中に逃げ去る音。(私は聞いていないが)
完全に足がやられていて立てない状態。
片側の羽も脱臼しているのかだら~んと落ちている。
一緒にいたG君は仕事で小動物を扱っていた経験者なので、鳥の具合をチェック。
脈・呼吸は正常、外傷ナシとのコト。
こんな時間に車にひかれたの?
それとも薄暮の時間にひかれてずっとそのままだったの?
こんな道、生き物屋しか通らんだろう、と思うような道で倒れているのも
ひっかかるし・・・。
とにかく、この雨で放置してたら死んじゃって朝になったらカラスの
朝食になるのは目に見えているので、満場一致で保護決定。
車の中にナイスな空き箱があったので、その箱に収容してG君のひざの上に。
箱の中身は~・・・
まさか、ヤンバルクイナとの初めての出会いがこんな形になるなんて・・・
それから、みんなの車を停めてある駐車場に戻って荷物整理をして解散
したのが2:40ですよ。
鳥関連のコネがあるのは私なので、私が預かって病院まで連れていくことに。
これからご自宅まで2時間運転ですよ、あーた。
しかも怪我してるお鳥様が乗っているので、なるべく段差で痛くないように、
とか運転も神妙になったり。
帰宅して、鳥を触ったらヒヤッとしたので、ひとまわり大きい段ボール箱
にタオルを敷いて移動した。
いつもファインダー越しに見るコトしかなかった鳥はすごく小さくて軽かった。
呼吸も乱れていないし、痛がって騒ぐ様子もないので、知人に電話できる
時間まで私も仮眠。
3時間ほど寝て、様子を見たらまだ生きてた。
ホッと一安心。
これまで落鳥した鳥を病院に運んだ経験のあるO氏に電話して、今後の対策を協議。
とりあえず、「砂糖水作って飲まして」との事だったので、早速実行。
何度かかまれたけど、ストローで少しずつ何口かは飲んでくれた。
ずっと水飲んでなかったんだもん、そりゃ、飲むよね。
ごめん、気がつかなくて。
ほんで、ヤンバルクイナの治療実績が一番あるであろうどうぶつたちの病院に連れてった。
発見場所やら状況と私の連絡先記入して待っているとしばらくして診察室(?)
に呼ばれ、病院のあんちゃんが鳥の状態を説明してくれた。
「これは正真正銘のヤンバルクイナです」
・・・知ってる。
一応鳥屋だし
ま、それはさておき。
ざっと診ただけだけど、足が全くきかないので背骨をやられているのではないか
ということで、こういう状態はやはり車にはねられた時の症状である、と。
何者かに襲われてビックリして木から落ちたのかとか思ったけど、そんなマヌケ
な鳥なら既に淘汰されちゃってるよね。
病院にあずけちゃったので、あとは鳥の回復力を信じるしかない。
はねちゃった人は、どうしていいかわからなくて放置したかもしれないし、
霧が深くて気づきすらしなかったかもしれない。
そして、この子がこの状態で倒れているのをそのまま見ぬふりして通り去った人
ももしかしたらいるかもしれない。
今回はどこに連絡していいかわからなかったので、鳥屋つながりで病院まで連絡
をつなげてもらったけれど、落ち着いてからネットで調べたら、やんばる野生生物
保護センターかクイナダイヤル(救急)に連絡するように・・・とのコトだった。
実際にやってみてわかったよ。
全然難しいことじゃない。
鳥を箱に入れるかタオルで包んで、携帯のつながるところ(だいたい国道)まで出て
これたら、クイナダイヤル(090-6857-8917)に電話してその後の指示をもらえばいい。
そうするだけで、ひとつの命を救えるかもしれない。
間違ってひいちゃった人も、倒れてるのを見つけちゃった人も。
逃げないで。